数日前、何ともビックリなお知らせがやってきました。
ずっと開催が延び延びになっていたブレッドコースのマスタークラスが
急遽始まる事になったので申し込みされますか?という電話でした。
マスタークラスの開始が未定だったから今のトライアルクラスを
先に取っていたのに・・・まさか同時進行でスタートしてしまうとは・・・。
嬉しいけど、ちょっと予想外の展開に戸惑ってしまいました。
マスターコースはトライアルと同様、毎月上旬1回、下旬に1回と計2回の
レッスンがあるのですが、12回分のレッスン代は176400円・・・。
そう、両方参加するにはチョット痛い金額だったんです。
なんせ1回のレッスン代が14700円ですからねぇ。(+_+)
しかも1週間に3回ある時間帯のうち、通えるのは火曜日の夜か土曜日の朝。
金曜日は10:10からなので、会社を休まない限り通えませんし、
うまく上旬のレッスンが取れないと、半年後のレッスンまで待たないと
いけないっていうのもツライ・・・。
でもずっと待ち望んでいたクラスだし、始まってしまったからには
参加するしかないやっ!と、結局思い切って申し込みしちゃいました。
急なお知らせだったので、すぐにレッスンを受け付けますよと言われ
会社帰りのクラスを申し込み、ダッシュで仕事をやっつけて
第1回目のレッスンに行ってきた日のお話です。
初回はフォカッチャ生地を使って2種類のパンを焼くレッスンでした。
これまでのブレッドコースと違って、粉類の計量から全て自分でやり
レシピを見ながら捏ね、生地の状態を見ながら発酵器に入れるのも
全部自分でやるというスタイルなのがマスタークラスなんだそうです。
基本の工程がきちんとできていないとチョット大変かもしれません。
今回担当したH先生、今までの先生と違ってかなり素人っぽい・・・。
手際が悪いし、手順が分かっていないのか次の作業に必要な道具も
こちらから聞かないと用意してくれず、説明も二転三転・・・。(^_^;)
かなり心配な雰囲気をかもし出したままレッスンがスタートしました。
まずはフォカッチャ生地を作りベーコンとセミドライトマトのみじん切りを入れ
直径20cm程の大きなフォカッチャを1つ作りました。
一緒になった生徒さんのほうが先に捏ね始めていたので、生地の状態に
当然明らかな時間差が出たのですが
「
もう発酵器に入れちゃって下さい」
と、先生。あきらかに捏ねあがってない状態でかなりベトベトしているし
こんなに捏ね上げに間差があるのにいいんですか?と聞いたら
「
取りあえず、もう発酵させる時間なので入れちゃって下さい」
(おいおい、マニュアルの時間どおりじゃなくて生地の状態を見てよ・・・。)
さらに、まだ湯気が出まくりの焼きたて熱々のカリカリベーコンを渡し
「
先にみじん切りにしちゃって下さい」
素手で触れないほど熱いので 生徒さんが何か押さえる物を貸して下さい
と頼んでみたものの
「
そんなに熱いですか?がんばって切って下さい。」
が、が、がんばって切って下さいって・・・。(^_^;)
結局何も応対してもらえず、指先を軽く焼けどしつつも
フ~フ~しながらみじん切りにし、悪戦苦闘の末に入れ込みました。
ドライトマトが入っているので、生地はほんのりオレンジ色。
2次発酵後に指でボコボコくぼみをつくり、オリーブオイルを塗って焼くと
こんな感じになりました。イイにおい~♪>^_^<
すぐに発酵機に入れずツルッとなるまで捏ねておいてヨカッタ!(笑)
同じ生地を薄く大きく伸ばして切り込みを入れてフーガスも作りました。
全く同じ生地でも成型が異なると食感も大きく変わります。
こちらはバリバリっとしてグリッシーニみたいな食感。
塩気もあるので、これだけでもおつまみになりそうなパンでした。
マスタークラスでは毎回あるテーマに沿ったパンを作るそうで、
先生が作ったパンでアレンジ方法を教える回もあれば、
各自が焼いたパンを使って食べ方のアレンジを教えてくれるとの事。
今回のテーマは「夏に南イタリアの屋外で食べるパン」。
先生が焼いたパンを使ってサンドイッチの作り方を紹介してくれたのですが
「
南イタリアの屋外で食べるパンって、どういうのがイイと思いますか?」
と、先生からの質問。誰も南イタリアに行った事がある生徒がおらず
どういうのがイイんだろうねぇと悩みながらも
「行った事がないので分からないんですが、どんなパンがあるんですか?」
と逆に聞いてみると、
「
さぁ~。私も知りません。イタリアでは外でパンを食べるそうですよ。」
と、先生。さぁ~知りませんってギャグかいな・・・。(笑)
結局どんなパンをどんなスタイルで食べるのかは聞けず
かみ合わない会話のやり取りをしつつも、サンドイッチを作り始めました。
横にスライスしたフォカッチャの上にてんこ盛りのルッコラを乗せ
上から軽くオリーブオイルとペコリーノチーズのスライスをかけて
4つ切りにして完成という、とってもシンプルなサンドイッチです。
小さいルッコラの葉を各パンの上に飾りで乗せるのがポイント。
あれだけあったルッコラも、挟んでしまうと結構食べれちゃうもんです。(笑)
南イタリアをイメージということで、ブラッドオレンジジュースと一緒に
出来上がったルッコラ入りのサンドイッチを食べました。
確かにこうみると「南イタリアっぽさ」はあるような・・・。(笑)
AfternoonTeaのクッキングスクールでの楽しみの一つは
毎回先生から、その日習ったパンを使ったアフタヌーンティー風のアレンジや
かつてティールームで出していた頃の食べ方や、エピソードなどを
教えてもらえる事です。
習ったパンを家で焼いた時にティールームスタイルを再現できるのが
ウリになっているのですが、H先生にこのパンを使った他の食べ方を聞くと
先生
「ハムとチーズでいいんじゃないんですかねぇ。」
生徒「どんな種類のチーズとかハムが合いますか?」
先生「
・・・・普通の・・・ハムとかチーズです。」
生徒「普通の・・・。ではフーガスは他に食べ方のアレンジはありますか?」
先生「
ディップをつければいいんじゃないんですかねぇ。」
生徒「どんなディップが合いますか?オススメのレシピはありますか?」
先生「
・・・普通のディップ・・・。ディップって書いてある市販のものなら
どれでも平気じゃないんですかねぇ。」
もうコントのようなやり取りに一同絶句。その後は失笑。(^_^;)
薄くスライスしたブリーというカマンベールチーズに胡椒を強めにかけて
生ハムをサンドしても美味しそうですよね、と生徒さんと話していたら
先生「ブリって魚ですか?」
私 「いえ、フランス産のカマンベールチーズです。」
先生「どこで売ってるんですか?いくらですか?教えてください」
私 「・・・・・デパ地下ならどこでもありますよ。」
そう、この先生、ティールームで働いていたとは言うものの
「食」に対しての知識がビックリするくらい低かったんです。
他の先生は製菓学校やレストラン、ホテルやティールームで働いていた
人が多くて、毎回ものすごく勉強になる話を聞かせてくれたのに
結局こちらが色々教えてあげる羽目になるとはねぇ。(笑)
次回からずっとH先生だったらチョット悲しいなぁ・・・。
先行き不安なマスタークラスのスタートでした。(^_^;)
あ、そうそう。この日のお花ね。
今日ほどお花が癒しになった日はなかったかもしれない・・・。(笑)
カワイイねぇ。